床暖房お役立ちコラム

PTC床暖房ぽからは電気式なのになぜ電磁波の心配が少ないか?

こんにちは!夏ですね~…溶けそうです。

何もしてないのに3キロ痩せました(笑)

また展示会のシーズンが始まりまして、販売店様や工務店様だけでなく、一般のお客様とお話をする機会が多くなりました。

やはり電気代のご質問が一番多いのですが、「電気式の床暖房だと電磁波がすごいんじゃないの?」というご質問も多いです。

あらゆる電気製品は必ず電磁波を発生させますので、当然ぽからも電磁波が出ています。

カタログにも、ごく微量の電磁波が出ていることは記載していますが、なかなかイメージがしづらいと思いますので、今回は他の電気製品と比較しながら電磁波について説明していきたいと思います。

ぽから電磁波測定

2011年に京都府中小企業技術センターでぽから100Vタイプと200Vタイプの電磁波を測定しました

測定物から上面に30cmの場所にて、通電開始から1分間測定し、その間での最大値を数値としました。

この30㎝というのは、2005年にIEC(国際電気標準会議)で制定された電気製品の電磁波の測定方法の規格(IEC62233)に基づくものです。

ぽから100V
電源部…0.03055
中間部…0.02308
末端部…0.01770

ぽから200V
電源部…0.01323
中間部…0.01203
末端部…0.01157

※測定単位:μ T(マイクロテスラ)

一番高い数値のぽから100Vの電源部が0.03055μ T(マイクロテスラ)です。

計測の結果、数値はほとんど0に近いものでしたが、この0.03055マイクロテスラは他の電気製品と比べると高いのか?低いのか?

他の電気製品の電磁波は?

・送電線の下(測定距離1m)…6.4
・パソコン(測定距離30㎝)…0.3
・エアコン(測定距離30㎝)…0.1
・電気カーペット(測定距離0㎝)…10.4
・掃除機(測定距離30㎝)…0.5
・ドライヤー(測定距離10㎝)…2.9
・IH調理器(測定距離30㎝)…2.5

※測定単位:μ T(マイクロテスラ)

参照:東京電力パワーグリッド
http://www.tepco.co.jp/ps-engineering/denjikai/denjiha06-j.html

測定距離が異なる電気製品もあるので全てが同条件ではありませんが、他の電気製品と比較するとぽからの電磁波の数値の低さがわかりますね。

安全の基準は?

日本ではICNIRP (国際非電離放射線防護委員会)のガイドライン値200マイクロテスラ(50ヘルツ、60ヘルツの商用周波数)を規制値としています。

私たちの身の回りにある電気製品は、ガイドライン値に比べ十分低い値となっているので人体に影響ないと考えられています。

特にぽからの電磁波は0に近い、ごく微量なものです。

そのため病院や老人ホームなど、ペースメーカーを使用されている方が出入りする場所にも、問題なく使用できるとして採用いただいております。

これまでペースメーカーが心配で床暖房を諦めていた方、再度ご検討いかがでしょうか?

今は溶けそうなぐらい暑くて床暖房はいらないですが、冬は快適ですよ!

※ただ、ペースメーカーにもいろんなタイプがあり、患者様の個人差もありますので、一度かかりつけのお医者様にご確認された方が間違いはないかなと思います。

 

 

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